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研修開発の考え方⑤~仕事とは作品表現である!


Q:―――レゴブロックを使ったプログラムはどんなものか?


Blc sheet キャリア・ダイナミクスゲーム『BuildingPath』の中のひとつのプログラムが組み立て玩具の「レゴ」を使った「キャリアブロックゲーム」です。

これは、20代から50代までのキャリア人生の時間軸を数時間に圧縮し、カードで指示される状況変化を乗り切って、
自分なりのブロック作品(=自分が成し遂げる仕事のカタチ)を仕上げていく「体感比喩ゲーム」です。


体感比喩ゲームという形式を採った理由は次のようなことです。

  ○「キャリア」「働くマインド」といった曖昧模糊としたものを、
   分かりやすくとらえるために比喩を用いる

  ○原理原則/事の本質を単純化して、体感して理解させる 

  ○ゲームという形式は、フィードバックがすぐに起きるので、
   物事の因果関係を把握しやすい

  ○ゲームという「偶発性」の進行の中では、真の自分が現れやすく、
   自身の傾向性を見つめるには最適のメディアである

  ○ゲームの中で作品をつくったり、
   自分なりのプロセスや工夫で解にたどりつくことは、一種の個性の表現であり、
   それはそのままキャリアといった「働く表現」「個性ある生き方」に通じている。

Blc fukei1 

受講者はグループに分かれて作品をこしらえていくわけですが、
ブロックや工作道具など作品の素となる素材は、カードの指示によって変動します。

ブロックピースのひとつひとつは、
自分自身が持ち合わせるスキルや知識といった能力資産の比喩(メタファー)です。
同じ種類と数のピースを持っても、作り上げる作品は人によって千差万別です。
他人との作品の差異は、そのままキャリア姿の差異、働く表現の差異であることに
気づきを与えていくことになります。
Blc fukei2
また、ブロックピースの変動は、自身の能力資産が常に一定ではなく、習得して増えたり、陳腐化して減ったりすることを表しています。

キャリア途上や人生途上で待ち受ける不測の凸凹状況をこうして再現し、変化する状況下でいかに「自律」する心を保ち、作品仕上げを行うか、それを受講者に求めていくわけです。

さらに、作品づくりの上で重要なピースが「基盤」です。
この基盤がないと、大きくてしっかりしたブロック作品をこしらえることができません。「基盤」は、その人のキャリアマインド、価値観を比喩しているものです。
受講者はその重要性に、ゲームの進行途中で自然と気づいていきます。

このゲームプログラムは、
キャリアダイナミクスゲーム:『BuildingPath』と名づけたとおり、
キャリアづくりとは、
自分がさまざまな動力学の中で
 “ゆらぎ” ながら形成するものであり、
それら動力学をいかに自分がコントロールし、
自分なりの 「道筋をつくっていく (=building path) 」か、を体感するものです。

このゲームを終えた時、受講者の多くはおそらく、
「 “仕事を成す” とはこういうことだったのか」
「キャリアを “拓く” とはそういうことだったのか」というマインドのリセットが
しっかりとなされるはずです。

そして、そのほかにも次のようなことを考えさせていきます。

 ・仕事における創造性とはどういうものか
 ・個の創造性が組織の創造性につながるために何が必要か
 ・組織風土と組織文化の違い
 ・仕事を進化発展させるとはどういうことか
 ・知識や技能はあくまでも仕事の手段であること。では仕事の目的は何か
 ・トヨタは何故世界有数のものづくり企業であるのか
 ・仕事の最良の報酬は何か
 ・何十年と続くキャリアにおいて、どんな心構えが一番重要か  など。


 Blc fukei3     
 

おかげさまでこのレゴブロックを使ったプログラムは、各所で高い評価を得ております。
「働くことは表現である」―――それを一人一人の受講者に深く納得させるための
強力なプログラムであると自負いたしております。

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