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研修開発の考え方④~原理原則を腹に落とす

Q:―――研修はどんな形式か?


形式の要素としては次のようなものです。

 ・講義 (「パワーポイント」スライド投影による)
 ・各種ワーク(個人ワーク・グループワーク)&シェアリング
 ・ディスカッション&発表

形式は普通ですが、中身はとても特色あるものに仕立ててあるつもりです。
以下では、その具体例を「スライド講義」と
レゴブロックを用いたワーク「キャリアダイナミクスゲーム」で触れます(次ページ)。



Q:―――「スライド講義」は何が特長か?

「この世に事実はない。あるのは解釈だけだ」 ―――そんな名言があります。

確かに、私たち一人一人は、各々の人生を解釈や概念で生きています。
同じ状況に接していても、
ある人はそれを苦痛と感じ、ある人は平気でいられる。
同じ困難に遭遇しても、
ある人は「もうだめだ」と萎えてしまい、ある人は「面白い挑戦だ」と立ち向かう。
……これらの差は何で生じるのでしょうか?

その差は、
状況をどう解釈したか、物事を日頃からどういう概念でとらえているか、によって生じる
と言えるでしょう。

ですから、私たちは、激しい変化のビジネス社会の中にあって、
よりよい仕事を成す、たくましくキャリアを拓くためには、
「強い解釈」、「強い概念」 をもつ必要があるのです。

強い解釈、強い概念とは何か――――?

それは、これまでも触れてきたとおり、普遍的な原理原則です。
それをきちんとマインドの根幹に据える。
そうして「個として強いプロフェッショナル」となれるわけです。

私の講義は、その原理原則的なことをできるだけ腑に落ちやすい形で見せていきます。
ロジック的に理解しやすいよう、段階を踏まえて進み、
しかも直観的に把握できるよう図を多く用います。

例えば、「目標と目的の違い」を考えるセッションのスライドをいくつかお見せしましょう。
(実際の研修より簡略化しています)

* * * * *


  【Slide 01】 
  「目標」と「目的」の違いは何でしょうか?
  私は次のような定義をしています。

T-slide01

  【Slide 02】
  ここで「3人のレンガ積みの話」を紹介しましょう。

T-slide02

  【Slide 03】
  さて、彼ら3人それぞれの「目標」・「目的」は何でしょう?

T-slide03

  目標とは、簡単に言えば、「成すべき状態」のことです。
  それらはたいてい、定量・定性的に表わされます。
  ですから、レンガ積みとして雇われている3人の男の目標は同じです。

  それに対し、目的とは、そこに「意味」の加わったものです。
  3人は同じ作業をしていますが、そこに見出している意味は違います。
  目的が天と地ほど異なっています。


  【Slide 04】
  中長期のキャリアにおいて、「目標疲れ」することが起こります。
  それは、その目標が他から与えられたものだからです。
  もし、その目標に自分なりの意味を付加して、目的にまで昇華させたなら、
  「目標疲れ」は起きません(もしくは、ぐんと軽減されるはずです)。
  むしろ、大きな意味を付加すれば付加するほど、
  大きなエネルギーが湧いてきます。

T-slide04

  中長期のキャリアで、
  最大の防御(=疲弊から身を守ること)であり、かつ、
  最大の攻撃(=意気盛んに働くこと)は、
  「目的」を持つことなのです。


  【Slide 05】
  いまスライドに2つの働き様A、Bを示しました。
  働き様Aは、いまやっていることが目標に向かっている形。
   (これは仕事をやる上では当然と言えば当然ですが)
  働き様Bは、いまやっていることが目標の向かいつつ、もうひとつその先に目的がある形。

T-slide05

  ---さて、あなたはどちらの働き様でしょうか?


  【Slide 06】
  で、働き様Bの形をもっと掘り下げて考えてみましょう。
  目的は、現実の自分にいろいろなものを向けてきます。
  ひとつには、「意味・意義」を還元します。
  「いま自分のやっていることは何のためなのか?」それを問うてきます。

  もうひとつには、「やり方」を問うてきます。
  「目的を成就するためにそんなやり方でいいのか?」
  「原点となる目的を忘れるな。いまの方向は修正したほうがいいんじゃないか」など。

  そして、現実の自分に「エネルギー」を充填してくれます。
  人間は意味からエネルギーを湧かせる動物だからです。

  となると、目的をもった人間の働き様はこんなような形になります。

T-slide06

  ―――そうです、円環の形です。


  【Slide 07】
  さてさらに、その働き様に時間軸を加えてみてみます。

  働き様Aは、毎期毎期、組織からの目標をクリアすべく働きます。
  上司と面談をして目標を設定し、期末ごとにそれができたかできなかったかの査定があり、
  賞与が決まり、年収が決まり、それを繰り返していくキャリアの形になります。

T-slide07

  ……そして、定年を迎える。
  何かしら業務上の目標があったことが当たり前だったサラリーマン生活から一転、
  自分自身の今後の人生の目標・目的はまるっきり白紙の状態です。
  はてさて、それを、自分で設定しなければならないのですが・・・


  【Slide 08】
  一方、働き様Bはどうでしょうか。
  Bは、いまやっていること→目標→目的が円環になっていますから、
  それがどんどんスパイラル状に膨らんでいき、
  働きがいやら朗働感やらが増幅されるキャリアになります。

  そして、時間の経過とともにライフワークのようなものが見えてきて、
  しっかりとした意味の下、定年後にやりたい選択肢もちゃんと創造できているはずです。

T-slide08



  【Slide 09】
T-slide09
 
  何十年と続く職業人生にあって、
  他人の命令・目標に働かされるのか、
  自分の見出した意味・目的に生きるのか―――この差は大きいものです。

* * * * *

私たちはビジネス現場でよく「目標をどうする」「目的は何だ」と口にしますが、
その言葉の違いを、きちんと腹に落としているかいないかで行動が大きく違ってきます。
講義はこの後、目標を立てる上でのイメージ方法や
目的の見出し方(仕事の意味や動機を探ったり、
職業人としての自己定義をやったり)にテーマを移していきます。

私はこのように仕事・キャリアにおいて重要となる原理原則、解釈や概念を
受講者のみなさんと一緒に考えていきたいと思っています。



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   □ 
仕事とは 価値創造:その3種類 
   □ 
その仕事は作業ですか?稼業ですか?使命ですか? 
   □ 
「自分の登るべき山」はどこにある!? 
   □ 「好き」を仕事にする、ではなく「想い」を仕事にせよ 



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