« きちんと働くマインド・観を持った人が、強くて安定する | メイン | 「成功」と「幸福」は別ものである <上> »

2008年3月17日 (月)

私たちは、生涯、仕事上でどれだけの人と出会うのだろう?

私は大学を卒業して、17年間、会社勤めをやりました。

(そして、5年前から自営業をしています)

4つの会社にお世話になりましたが、

最後の会社を辞めるとき、それまで交換した名刺を整理しました。

ファイルで何冊あったか、合計で何枚あったかは定かではありませんが、

相当の量の名刺を整理しました。

1枚1枚に目を配っていくと、

記憶に残っている人/残っていない人、

今も商談の時の様子がふつふつと思い出されるもの/そうでないもの、

いろいろです。

しかし、冷静に振り返ってみると、私たちは

生涯、仕事上で、いったい何人の人たちと出会うのでしょうか?―――――

基本的に、同じ社内の人間とは名刺交換しませんから、

手元にある名刺の数以上に、私たちは人と交流しているはずです。

ましてや、名刺を交換しない間接的に仕事でお世話になっている人たち、

講演会やセミナーの講師、

書物やネットなどメディアを通して知る偉人、知識人などを含めれば、

私たちは膨大な数の人に接し、

彼らから影響を受け、あるいは影響を与えながら、働いています。

人と人の間に生きる動物だから、“人間”であるとはこういうことなのでしょう。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

「職業・仕事」もまた、人と人との間で行なわれる営為です。

100%自己完結する職業・仕事というのは、極めて稀にしかないでしょう。

創作が自己目的化する芸術家ですら、

師匠がいて、仲間・ライバルがいて、パトロンがいて、お客さんがいる。

それらの人との間で、

ようやく芸術家は自分の仕事(=創作)ができる。

私たちは、人生の長きにわたり、

いやおうなしに人と人との間で働いていかねばなりません。

ですが、その中でもまれてこそ学びや気づきがあり、成長もできる。

他方、職場の人間関係であれ、顧客との信頼関係であれ、

良好で創造的な相互関係を築き上げるには、

間断のないストレスに耐え、自分からのはたらきかけが求められます。

それは、大きな心身のエネルギーを要する作業です。

「よりよく働くためにどうすればよいか?」という問いをみつめていくと、

結局、

1)仕事そのものをどう価値あるものにするか

2)自分の可能性をどう拓くか

3)人間関係・人とのつながりをどう築くか

という3つのことに集約されると私は思っています。

このカテゴリーでは、その3番目のテーマにつき思索していきたいと思っています。

過去の記事を一覧する

Related Site

Link