私のハイブリッドライフ:複棲人生への試み
【沖縄・石垣島発】
いま私は、沖縄の石垣島に滞在しています。
今回は、名勝・川平湾を望む場所に1週間ほどウィークリーマンションを借り、
著作原稿の執筆と教育プログラムの再設計を集中的にやります。
私は、時間の自由がききやすい自営業というメリットを生かして、
年に2、3回ほど「仕事キャンプ」をします。
冬・春ならたいていは沖縄(島)で、
夏・秋ならたいていは信州(山)で、
何となくせわしい東京オフィスを離れて、
静かな場所で、窓から自然を眺めながら、
あるいは自然の中にどっぷり浸かって、じっくり「考える」仕事をします。
よく小説家が、馴染みの宿にこもって執筆をやりますが、
まぁ、言ってみればその真似っこのようなものです。
私のメインの仕事は、企業・団体への人財育成研修ですが、
研修を年がら年中やっているわけではありません。
研修の実施のない期間に、こうしてキャンプ日程を設定しています。
ネットさえ通じていれば、
研修以外の仕事はどこでもできます。
もちろん将来的には、
ホテルや短期賃貸ではなく、
しかるべき土地と物件を購入して、そこを拠点にしたいとは思いますが、
現時点では、
国内のさまざまな場所を下見するという意味合いも兼ね、
この形がいいかなと思っています。
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いずれにしても、私が目指す仕事/生活スタイルは、
よい仕事発想の湧くよい環境の田舎(山か島か)に住み、働き、遊び、
よい仕事案件のとれる東京でもまた、住み、働き、遊ぶことです。
私が描くそうした複数に棲処(すみか)を置く生活で目指すところは、
「東京拠点の生活A」と「田舎拠点の生活B」とがあり、
その両者が互いに機能的に融合して
自分の行いたいライフワークをより高いレベルに発展させていくことです。
(私のライフワークは、よりよい職業教育プログラムの追求です)
私は、そのいわゆる複棲生活において
・東京生活=タフな仕事生活
・田舎生活=のんびり息抜き生活
という構図ではまったく考えていません。
私は、どちらの生活も、
ライフワークの追求を目的として送っていきたいと思っています。
だから、東京でも仕事をして、遊びますし、
田舎でも仕事をして、遊びます。
東京で疲れれば、田舎でエネルギーを充填し、
田舎でダレてくれば、東京で刺激を受けてしゃきっとする。
そういう両者の融合具合が、
まさにガソリンと電気のハイブリッドエンジンにも似ているので
私は自分が目指すワーク&ライフスタイルを
『ハイブリッドライフ』と呼びたいのです。
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人の仕事・生活はますます“複化”が進んでいるようです。
仕事で複数のプロジェクトを兼任し、責任を持つ
「複務化・複任化」はごく普通の姿ですし、
また、平日昼間はサラリーマン・週末はネット通販店主といった
二足のわらじを履く人が増えています。
これらは「複業化」の流れです。
そして、2箇所以上の居住地を持つ「複住化・複棲化」です。
この「複住化・複棲化」は、近年さらに注目を集めるようになりました。
安部前政権のもと、山本有二金融・再チャレンジ担当相が
有識者による「暮らしの複線化研究会」を発足させたからです。
この「複線化」という表現は、なかなか言い当てているところがあるようです。
そこには主に団塊の世代の方々が、
平日の都会の生活と、週末の田舎の生活を交互に行き来する様子、
あるいは、
定年退職までの都会現役生活から、定年後の田舎リタイヤ暮らしにスイッチする様子
が見て取れます。
2つそれぞれにある生活は、互いに分離し、目的を別にしているため
並行した複線が走っているというのがイメージになります。
(下図参照)
一方、私の言うハイブリッド型の2つの生活は、
互いが融合して、目的を共有していますから、
同じ「複住化・複棲化」にあっても、複線化とは異なるものです。
今後、人が仕事や生活で、複数の様式を持つことは
いろんな面で多くなりそうですが、
それらが互いに独立分離して、目的を異にし、非ハイブリッドなのか、
互いに融合して、目的を一にし、ハイブリッドなのか
そこは大きな分かれ目になりそうです。