進入学に贈る ~ 「一日即一生」
(都立武蔵野公園にて)
学校においては進入学、
企業や官庁においては新期の季節がやってきた。
4月1日や4月の第一月曜日というのは、多くの人にとって心機一転の一日です。
私は「新生」「蘇生」という言葉が好きですが、
まさに桜満開の4月はスタート、リ・スタートにふさわしい季節です。
ビジネス生活にせよ、私生活にせよ、
ややもすると惰性に流されがちになる日々において、こうした区切りの日をもって
新生・蘇生していくことは大事なことだと思います。
* * * * *
とまぁ、新入学・新期に寄せて、そういうことをやんわり書いておいて、、、
でも、新生・蘇生の区切りは、
1月元旦とか4月という年2回だけではダメなんだろうと思う。
突き詰めたいのは「日々新たなり」ということです。
私も会社員をやっていたころは、
多少の変化・刺激はあれどルーチンに回っていく日が大半で、
リフレッシュスタートの機会といえば年に数回で十分でした。
ところが、独立して事業を始めると、そんな悠長な意識ではいられなくなった。
日日(にちにち)を新たにし、日日に蘇ること―――
これが大事なんだなと思う、というか、
自分の仕事に没頭してその深みを追求し、独り、市場と向き合っていると
必然的にそうなっていくというのがほんとうのところです。
独立してもう7年目になりますが、
日々新たに蘇る感じでやっているので、正直なところ老いていく感じがない。
ものごとを熱中してやっている人がフケにくいというのは
他人ごととして知っていますが、
たぶんこういうことなんだろうなという自覚ができるようになりました。
「一瞬も一生も美しく」。
これは、資生堂の企業メッセージです。
これにあやかって言うなら、「一瞬も一生も若く強く」です。
一瞬一瞬、そして一日一日を若く強く生きる人は、一生を通じて若く強い。
一生は漠然と遠くない。それは、一瞬、一日にある。
つまり、 「一日即一生」 。
だから、一瞬、一日を若く強く打ちこめる「何か」を手にした者は、最高の幸福者だと思う。
(きょうの一日が終わって、また明日の一日は新しい:多摩川にて)