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2009年4月30日 (木)

異次元からの触発

Prnd_1 今夏、私の仕事テーマで一番大きいものは、管理職向け研修プログラムの改良です。

このプログラムは、部課長が部下に対して
「一個のプロフェッショナルであるとはどういうことか」をいかに語るかというコミュニケーションに関わる内容なのですが、
ここで最も重要な観点は、「働くこと・プロの仕事」の原理原則を
まず部課長のみなさんに、いかに腹で理解していただけるようプログラムを構築するかです。

こういったプログラムを私は、
「スキルのリテラシー」 (読み・書き・そろばんなどの基本技能を習う)に対して、
「ワーキングマインドのリテラシー」 (働く心持ちの基本をつくる)と呼んでいますが、
いずれにしてもリテラシー教育には、押さえるべき方法論があります。

その方法論で大いに参考になるのは、デザイン関係の教科書です。

私がいま手にとって再読しているのは、
『ポール・ランド、デザインの授業』『デザインの文法』
(2冊ともビー・エヌ・エヌ新社刊)。

グラフィックデザイナーの重鎮的存在、原研哉さんが、
「デザイナーは受け手の脳の中に情報の構築を行なっているのだ」と言うように
デザインという行為は、「認知・理解を生じさせる」企てです。

ですから、デザインの“いろは”を教える本には、
優れた方法論や教育的アプローチがいろいろ詰まっています。

こうした異次元からの触発を得ることによって、
私のプログラムは重層的・多面的にテコ入れされ、差別化された要素を付加することができる。

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20世紀を代表するグラフィックデザイナー、ポール・ランドが教える言葉は
すべてのビジネスパーソンの仕事に通じる内容でもある


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「書籍は理解を生むためのメディア」ということを考えると
本のつくりや見せ方は重要な仕掛けとなるはず。
その意味で、いまのビジネス書は、どこか手抜き・思考不足なところがあるのではないか。
(自省を込めて)

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