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2013年4月18日 (木)

留め書き〈032〉~静かだが、深く広く響いていく声


Tome032_2

ほんとうに大事なことは静かに語られる。
静かに語られたほんとうに大事なことは、聴く者一人一人の内に深く沁みていく。
そして時空を超え、確かな波となって広がっていく。

静かだが、深く、広く、響いていく声。

私はそんな声を聞き取りたいと思っているし、
発したいと思っている。
そのために“人間の器”をつくる鍛錬が日々ある。



作家・城山三郎さんが座右の銘にしているのが───

  「静かに行く者は 健やかに行く。
  健やかに行く者は 遠くまで行く。」

だそうだ。私もこの言葉にじんとくる。
この言葉を自分なりに展開してみたのが、上の留め書きである。


オペラ歌手のあの力感と美に満ちた歌声はあの躯体(くたい)あってこそ。
“静かだが、深く、広く、響いていく声”を発するには、
それにふさわしい“人間の器”を要する。


自分の器はどうだろう? ……まだまだ精進せねば。


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