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2014年1月24日 (金)

留め書き〈035〉~石の塊の中に「ダヴィデ」はいた



Tome035_2

 

あの力強くも流麗な「ダヴィデ」はどこにいたのか───?
それは確かに粗大な石の塊の中にいて、
ミケランジェロが彫り出したのだ。

「ほんとうの自分」はどこにいるか───?
「自分探し」というセンチメンタルな問いに浸ってなにが見つかるものではない。
自分という石の塊に、自身が一刀一刀入れて彫り出していくことで、
「ほんとうの自分」は姿を現す。

彫り出してみて初めて、自分はなにを彫刻したかったのかがわかる。
彫り出してみて初めて、自分の能力を証明することができる。
彫り出してみて初めて、彫刻物が存在として影響力を持つ。





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